学校長あいさつ

 本校は1975年から43年間にわたり、医療秘書を養成してまいりました。そして1984年3月には日本医師会が認定する医療秘書の資格取得が可能な医療秘書養成校に指定されました。以来、専門的な医療事務技能や医学知識、最新の情報処理技能の教育を実践して、医療秘書の名にふさわしい実力を備えた約2,500名以上の卒業生を輩出してまいりました。卒業生の多くは大学附属病院や公私立病院、医科・歯科診療所において、診断書や紹介状の代行作成、電子カルテの代行入力、検査のオーダーリング入力などの医師事務作業を補佐してきましたので、今では多くの医療機関においてチーム医療 を担う一員として、なくてはならない存在になっています。さて、今日、医学・歯学・医療介護分野は目覚ましい勢いで進歩し発展しております。治療薬も先発医薬品や後発医薬品が混在して使われるようになりました。また外科手術も内視鏡手術、カテーテル手術あるいはロボット手術へと変わりつつあります。さらにがん治療も分子標的治療やサイバーナイフをはじめとする放射線治療が主体となってまいりました。当然のことながらチーム医療を担う医療秘書にも前述のような最新の医学・歯学の知識が求められるわけですが、本校は山梨県医師会、歯科医師会から多くの医師、歯科医師を講師に派遣していただいておりますので、本校の学生は非常に質の高い医学関係教育を受けることができます。

 さらに県内の病院や診療所が実習期間として参加しておりますので、実習におきましても直接医師や患者様とお話しできる機会が多く、この点は他の医療秘書養成校とは比較にならない特長ある専門学校となっております。また、本校生徒の就職先が圧倒的に県内外の医療機関であること、および本校の卒業生からも本校で学んだ医療関連知識が就職先の医療現場で大いに役立っているとの既卒者の声からも裏付けられております。甲府医療秘書学院では目覚ましく発展し、変革している診療関連情報に対応すべく2004年には新たに「診療情報管理士専攻コース」を設置しました。また2009年には更なる高みを目指す学生のために「社会福祉士併修コース」を設置して、医療事務関連のスペシャリストの養成を始めました。さらに2018年4月からは現在一般的に使われるようになった電子カルテなどの医療情報システムを滞りなく稼働・運用させる知識や技能を養成する「医療情報技師専攻コース」を開設し、時代に即した人材育成を進めております。甲府医療秘書学院では学生が卒業後、チーム医療を担う一員となって病める患者様への思いやりと健康の増進に寄与しなければならないとの使命感が醸成されるよう職員一同一丸となって、指導してまいります。そして卒業後に、この学び舎で過ごした一時が人生の礎となった、ここで学んで良かったと言っていただけるよう、生徒に寄り添った教育をしてまいります。

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