BLOG
10.12019
白川郷で学ぶ「結」の精神
ソーシャルワーク併修コースの学習には、
レポートとスクーリングがあります。
スクーリングは、本校生徒が中部学院大学のある岐阜県関市や
名古屋などへ出向き、講義を受けるというものです。
甲府や松本などで行われることもあるのですが、
9月28日・29日は、なんと石川県金沢市で行われました。
今回は研修旅行を兼ねており、前日は白川郷へ行ってきました。
白川郷といえば、世界文化遺産!
「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として登録されています。
合掌造りは、豪雪による雪下ろしの作業軽減や水はけを
考慮したものとされており、急峻な茅葺き屋根が特徴です。
ところで、この茅葺きの屋根は植物であるがゆえに、
定期的な葺き替えが必要です。この葺き替えが大変な作業。
茅・荒縄の確保、葺き替えなどで、
のべ1000人ほどの人手が必要になるそうです。
現代ではボランティアなどで人をまかなうそうですが、
昔はどうしていたのでしょうか。
実は、日本には昔から「結」「講」と呼ばれる相互扶助の仕組みがあり、
特に「結」は、労働力の相互提供を主としています。
白川郷では、今でもこの「結」の伝統が息づいているそうです。
つまり、地域に住む人たちが、お互いに支え合い協力しあって、
生活を送っていく仕組みをもっているのです。
この考えは、社会福祉の原点ではないでしょうか。
勉強や実務も大切ですが、こういった考え方を実践している地域へ赴き、
肌に感じることも大事ですね。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。